4年前の8月「あなたに出向を命じる」と、私が受けた辞令は業績の芳しくない、地元のミネラルウォーター製造販売会社であった。
銀行に入行して30年営業一筋であった私は、支店運営についてはある程度の自信を持っていた。
「お前が行ってだめならこの会社の将来はない」とまで言われ、社長として着任した私は、今までの経験を活かし、内部管理から、営業に至るまで、隅々まで手を入れ、会社を変えていったが、はて?これでいいのか?と思い続ける日々が続いていた。
そんな時、以前より親交のあった、安藤氏から、広告、販売戦略のアドバイスを受けるようになった。
そして、同氏の作成するチャート式ドラッカーを拝見したとき、「これでいいのか?」という疑問が解決しそうな気がした。
ドラッカーを読んでもないのに、まるで読んだかのように腑に落ちてくる。
しかも、信じられないほどの短時間で!!
その中で納得したことを、できる限り実践に活かすことにした。もう迷いはなかった。
そして、出向初年度、万年赤字の会社は、黒字転換。2年目には、1千万円以上の利益を上げることができた。
従業員も大喜びである。
そのおかげで、昨年7月、私は取締役として、銀行に復帰した。
全てとは言わないが、安藤版チャート式ドラッカーのおかげであることは言うまでもない。
この場をお借りして、改めてお礼を言いたい。