安藤さんとの出会いはおよそ5年前、Facebookに投稿されていた動画がきっかけでした。映像用の仮名である「伴我人です・・・」で始まる飄々とした語り口とは裏腹に、経営の神様ドラッカーの経営理論をチャートにまとめ、分かりやすく解説する内容は衝撃的でした。
「この手があったか!」と、まさにハンマーで頭を殴られた思いでメールを送り、ネットを通じたお付き合いが始まりました。すると、ひと月も経たぬうち、当時、高松在住だったご本人から、「上京するので会いましょう」とのご連絡。この圧倒的な行動力も、安藤さんの強みですね。
さて、安藤さん考案の「セブンチャート仕事術」ですが、やや難解ともいえるドラッカーの書籍が、理解することを前提に視覚化されていて、スーッと頭に入って行くというイメージです。
私を含め、文字型人間は伝えたいという想いが先行するあまり、つい文章量が多くなってしまいがちです。安藤さんは、複雑な内容をご自身が咀嚼された上で、シンプルかつロジカルに再構成されています。
そこに主観や独自の表現は一切なく、原文をそのまま視覚化されているのです。一見、簡単なようで、実はこれが一番難しいことでもあります。
もともとご自身が理解を深めるために考案されたものですので、使う方にとってのニーズが凝縮されているのでしょう。
私自身、既読の書の理解を深めるための再読や、必要箇所のチェックの際に重宝しています。
未読の書についても本チャートにより予め概略を把握しておくことで、効率よく読み進めることができます。
さらには、自身のセミナーやクライアントへのアドバイスの際にも活用させていただき、理解を深める実用ツールとして大いに役立っています。
経営者や企業の管理職、個人事業主などが、ドラッカーをはじめとした本格的なビジネス書の内容を、実用レベルで理解するためには最適なツールであると確信します。
しっかり腹落ちするので、すぐに行動に移すことができるからです。
さらに、このチャート化の手法を学ぶことは、実践的なロジカルシンキングを体得する最短の方法としてもお勧めします。
経営幹部はもちろん、向上心あふれるニューリーダーやコンサルタントなどの専門家にとっても必須のスキルが、ドラッカーなどの知見を理解しながら身に着くのですから、まさに一石二鳥ですね。