ドラッカー3度目の正直はセブンチャート仕事術でした

人材系企業 マネージャー S・N 男性 東京 50代

初めてドラッカーに触れたのは、20代初め。

会社の先輩から、これぐらいは読んどけよ、と言われ書店に向かったが、まるっきり歯が立たず、そっと棚に戻して店を出た(笑)

次に触れたのは20代後半。

管理職になって、リーダーシップとは、経営とは・・というテーマに向き合うことになったから。

春のある日、恐る恐る書店で手にした。

ん、少しわかるかも。

大事なことが書いていそうだ・・・と2冊買いこんで、枕元に。

しかし、仕事を終えた深夜、這うように自宅にたどり着いて、熟読するのはかなり苦痛で、1冊目を読み終えたのは、秋だった。

で、2冊目に移ったが、はて、1冊目から何を学んで、この2冊目でどう深めることになるのか?我ながら、さっぱり見えない。

どれぐらい両耳の間の財産が増えたのか、とそっと覗いてみたら、ドラッカーのドの字も残っていないことに気づき、愕然!

かくて、私のドラッカーの旅は、数千円の出費記録のみ、で終わりを告げた。

それから幾星霜、安藤さんとの不思議な邂逅で。みたび、ドラッカーに触れることに。

しかし、今度は、和訳版ではなく、さらにその要約チャート版。

なんと!これがわかり易い。ああ、難解だと思っていた理由は、あながち内容だけでなく、独特の文体について、その構文構造がわかっていなかったんだ!と気づいた。

チャート式に整理された論旨。<複雑な文章は、チャートなどの図式で!>は誰でも知っている原則だけど・・・

膨大な著作のドラッカーを、独りで、何万ページも!逐語で!一文一文!チャートに置き換えて。

気が遠くなる膨大な作業と費やされた時間とエネルギー。

心折れそうにならなかったのかなあ。

何のために誰のために?と疑問は湧かなかったのかなあ。

出来上がるかどうか見えないゴールを前にして、もうやめよう、と考えなかったのかなあ。

その凄さを想像すると、深い畏敬の念を禁じ得ない。

お陰様で、歯が立たなかったドラッカーの門前にようやく並べた、と感じた今日この頃である。

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