私にとって安藤さんの「セブンチャート仕事術」のありがたいところは、「とりあえず読んでみるか」と思わせてくれること、にあります。
これに尽きると言えるかもしれません。 なぜ、そうなるかと言うと・・・
(1)大半が平易な分かり易い日本語で書いてあること。
(2)複雑な文章を短く区切り、原則、一本の矢印(+吹き出し)だけで結んであること。
※複雑な枝分かれは必要最低限なので、[取りあえず、次は、と読んでみたくなる。
※矢印の意味が分からない時には、吹き出しを見ると大抵は解決する。
そもそも、文章を短く区切ってくれてあるので、一つ一つのハコの中は理解できる。 ・・・と言う感じでしょうか。
「とりあえず、読んでみよう」と思った結果、理解できているかどうかは、甚だ疑問かもしれません。何度か読んで、初めて分かるような処も多々ありましたが、これは原文が複雑なのだから、それに忠実に作ろうとすれば、仕方のないことですよね
英語で書かれたビジネス本や論文を読むのは、自分の専門領域を持ったヒトがその領域のものを読む時でもない限り、多大な労力を要するものです。 また、日本語の意味が分かりにくい時など、英文和訳がおかしいんじゃないの、とか言うことを言い訳にして、そこで止めてしまったりもします。 安藤さんの「セブンチャート仕事術」の凄いところは、「ここで止めておこう」と思わず、とりあえず読み進めるところだと思います。 安藤さんが、原文を理解されているからこそ、の努力の賜物だと拝察します。